暑い時期気になる汗。
服に汗染みができたり、においが気になったり…
日常生活においてはあまり歓迎されない汗ですが、実は身体の体温が上がった時に、効率よく体温を下げるのにとても役立っているんです。
ヒトが長時間運動できるのは、発汗という体温調節機能があるおかげなんです!
汗をかける動物はヒトとウマくらいらしいですよ。
このように体温をコントロールする汗は「温熱性発汗」といわれます。
体温調節を担っているのは、脳の視床下部という部位。
視床下部が体温上昇の情報をキャッチすると、汗腺に汗を出すようという命令を出します。
一方、緊張など精神的なものがきっかけとなって汗が出ることがあります。
この精神的な要因ででる汗は緊張汗「精神性発汗」と言います。
緊張して変な汗が止まらない!
恥ずかしいし、臭いも気になる!
気になったら余計に汗が出てくる!
など、誰しも経験があるのでは??
○温熱性発汗と精神性発汗の特徴
温熱性発汗には上がった体温を下げる働きがあります。
おもにエクリン腺から分泌され、成分のほとんどが水で、臭いのない汗です。
精神性発汗(緊張汗)はワキなどのアポクリン腺から分泌され、動物性たんぱく質や脂質などを含み、これらが黄ばみや臭いの原因になります。
ただしアポクリン腺から出る汗そのものが臭うわけではなく、皮膚にいる常在菌が汗を分解することで臭いが生み出されます。
温熱性発汗と精神性発汗は異なるメカニズムで起こりますが、完全に独立して働くわけではなく、連動して全身の発汗が同時に増えることもあるそうです。
いずれの汗も脳が指令を出すため、自分の意志で汗をコントロールすることはなかなか難しいことです。
○アロマで汗対策!
交感神経が優位になると発汗が促進されるので
副交感神経をうまく働かせることができれば緊張による汗を落ち着かせられる可能性があります。
副交感神経が優位になるのはリラックスしているとき。
アロマでリラックスできる時間を意識的に持つようにしてみてはどうでしょう。
またデオドラントアロマスプレーでこまめに汗をぬぐっておくことで、臭いが軽減されるだけでなく、アロマの香りで自分の匂いに自信が持て、緊張汗の連鎖を断ち切ることができるのではないでしょうか?
○デオドラントアロマスプレーの作り方
材料(約20ml)
・精油 1~4滴
・無水エタノール 2ml
・ミネラルウォーターまたは精製水 18ml
無水エタノールに精油を入れ、よく溶かしてから水を加え、よく混ぜるだけ。
スプレーボトルに入れて、ワキやデコルテ、足などにシュッ!!
吹きつけた後、しっかり拭き取るようにしましょう。
※水が多いので早めに使い切りましょう。
パッチテストを行ってから使用することをおすすめします。
○おすすめの精油
・サイプレス 10mL(BASE~アロマのくるみ~ 税込1,540円)
殺菌作用、収れん作用、制汗作用があるとされる。
・ティートリー 10mL(BASE~アロマのくるみ~ 税込1,430円)
抗菌・抗炎症作用があり、細菌やウイルス、真菌に対して抑制効果があるとされる。
・ラベンダー 10mL(BASE~アロマのくるみ~ 税込1,540円)
炎症やかゆみを和らげる作用、消毒・殺菌作用があるとされる。
鎮痛・鎮静作用もあり、イライラや不眠にもおすすめ。
・ゼラニウム 10mL(BASE~アロマのくるみ~ 税込1,650円)
殺菌作用、自律神経の調整、ホルモンバランスの調整、皮脂分泌の調整作用があるとされる。
もちろんアロマだけで汗を止めることはできませんので、食事の栄養バランスを考えること、適度な運動を心がけることなど、生活習慣に意識を向けて改善していくことも大切です。
しかし、異常な発汗はもしかしたら体からのSOSかも。
あまりに汗が出る場合は、病気の疑いもあります。
明らかな異常を感じる場合には医療機関を受診し、相談しましょうね。