めまい、肩こり、顔がほてる、動悸 、下痢、便秘、腹痛、不眠など…
誰もが経験する可能性がある不調ですが、その原因は様々。
病院で検査をして原因がはっきりすれば治療ができますが、いろいろ検査をしてもこれといった原因が見つからないという場合もあります。
このようなとき、もしかすると「自律神経失調症」かもしれません。
○自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、血圧や体温、呼吸などの身体の機能のバランスをとる役割をになっている自律神経の働きが乱れるために起こる、様々な身体の不調の総称。
自律神経のバランスが乱れると、その調節がうまくいかなくなり、多くの不快な症状が引き起こされます。
症状はその人の弱い部分に現れやすく、人によって様々な症状が起きます。
いくつもの症状がかわるがわる現れたり、同時に重なることもあります。
自律神経失調症という病名は、医学的には正式な病名ではありません。
なぜなら自律神経が失調しているかどうか、検査で正確に確認することはできず、また症状を個別に分析すれば、それぞれに病名をつけることも可能だからです。
検査で異常がないとなると、周囲の人からは「病気じゃなかったんでしょ?」「大げさだなぁ」などと見られてしまいがち。
しかし自律神経失調症は、検査結果だけで語ることができないことを理解してもらわなければいけません。
○自律神経失調症の原因は?
自律神経のバランスが崩れる直接的な原因は特定できませんが、間接的にはストレスや生活習慣の乱れなどがあげられます。
緊張したり、悩みがあるときは、食欲がなくなったり、眠れなくなったりします。
多少であれば誰でも起こることですが、そのような状態が長引いたり、いくつも重なれば大きな負担となってしまいます。
また今の日本は超ストレス社会。
昼と夜の区別がはっきりしない環境では、生活習慣が乱れやすくなり、身体の負担も大きくなります。
ストレスや生活の乱れなどに対し、身体が発する注意のサインが、自律神経失調症とも言えるでしょう。
症状はストレスと上手に付き合い、生活習慣を正していけば、不快な症状はある程度軽減させることができるはず!
とはいえ、ストレスの原因もストレスの感じ方も人それぞれ。
自分のストレスの度合いはなかなか自分ではわからないものですよね。
いくつかの質問にチェックするだけで簡単に行える「ストレスセルフチェック」は、ネット上にもたくさんあります。
このようなツールを使って、自分のストレスのタイプや度合いを客観的に分析し、仕事や生活の仕方を見直すことも大切かもしれませんね。
気軽にできるストレス解消法として、散歩や運動、入浴などがあげられます。
レジャーやスポーツを楽しんだりペットや植物を育てる、音楽鑑賞などの趣味をもつのも効果的です。
リラックスし、楽しいと思える時間、心の充実感を得られる時間を作りましょう。
○アロマでできること
ストレスのセルフケアといえば、アロマセラピーの得意分野ですよ!
人間の嗅覚は脳とダイレクトに結びついており、香りを嗅ぐことで、自律神経に働きかけることができます。
アロマを取り入れたリラックス時間を取り入れてみませんか?
☆芳香浴
ディフューザーやルームスプレーにより香りを楽しむ方法です。
一番簡単なのはティッシュやタオルに精油を1滴含ませて嗅ぐ方法。
これならお手入れもいらずお手軽です。
☆沐浴法
浴槽に適温の湯をはり、重曹やバスソルト等に精油を加えて馴染ませたものをお湯に加え、よく混ぜてからつかります。
お湯につかるだけでもリラックス効果が得られますが、そこに精油をプラスすることで相乗効果が期待できます♪
精油の目安 全身浴 : 1~5滴 半身浴 :1~3滴
※肌に刺激を感じた場合は直ちに流してください。
○おすすめアロマ
自律神経失調症の症状や原因は人それぞれ。
その時の自分の症状や体調に合わせてチョイス&ブレンドしてみましょう。
血行を良くしてくれる精油。
スーッとした香りが特徴の薬草調の香り。
冷えや肩こり、頭痛などがある方におすすめ
心を落ち着けたり、痛みを和らげることで知られるラベンダー。
寝つきが悪いとき、眠りが浅い方におすすめ。
アールグレイの香りとして有名なベルガモット。
気分が落ち込みやすい方におすすめ。
ローズに似た香りを持ち、ホルモンバランスを整えるのにも役立つといわれています。
イライラや気分の浮き沈み、ほてりなどを感じる方におすすめ。
老廃物の排出を助けて、筋肉の疲れを和らげてくれるジュニパーベリー。
むくみを感じる方におすすめ。
スーッとした爽快感のある香りで、食欲不振やストレスで胃の調子が悪くなる方におすすめです。
また頭をシャキッとさせてくれるのでボーッとしてしまう方にもおすすめ。
呼吸を楽にしてくれるため、ストレスで息苦しさを感じる方におすすめ。
しかしいくらストレスに良いといっても、香りが好みでない場合はかえってストレスになってしまうため、実際に香りを試してみて、自分が「一番落ち着く」と感じる香りを選ぶのがよいでしょう。
自律神経失調症の診断には、病気がないことの確認が必要です。
まずは検査を受けて、重大な病気ではない可能性を排除しておく必要があるので、一度医療機関を受診しましょう。
身体の不調は放置せず、自分の体に目を向けてしっかりケアしてあげましょう♪