店頭で精油のテスターの香りをかいで、いい香り〜と思い値札をみたらあまりに高額でびっくり!!
「桁間違ってない!?」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか?
精油は植物の種類によって値段が様々。
スイートオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系精油は比較的リーズナブルですが、高額で有名なローズやジャスミンなどはなかなか手が出にくいかもしれません。
今回はそんなちょっとお高い精油が、なぜそんなに値段が高くなるのかについてスポットを当ててみました!
○ネロリ
ネロリとは、日本では「橙(だいだい)」の名で知られるビターオレンジの花の精油です。
開花したての花を一つ一つ手で摘むため、収穫に手間と時間がかかります。
また、水蒸気蒸留での採油量は0.1%程と僅か。
さらに、ビターオレンジの木の栽培には大変な時間とコストが掛かるため、大変高価な精油の一つとなっています。
その香りは興奮と鎮静のバランスをとり、神経の高ぶりを落ち着かせ、一方不安や緊張などを和らげてくれます。
スキンケアにもおすすめの精油です。
○サンダルウッド
日本では「白檀(びゃくだん)」の名で知られる、木の心材から抽出される精油。
人工的な植林が難しく、香りを放つようになるまでに30年近くかかります。
そこからさらに上質な香りを出すには80年以上必要なのだとか。
またサンダルウッドの木は絶滅危惧種に指定されていることもあり、近年では限られた用途でのみの使用となっているため、最も香り高いと言われているインドのマイソール産の精油は手に入りにくい状態です。
現在では代用品として、香りのよく似たオーストラリア産の精油が多く使われています。
ウッディーで、心を深く落ちつけてくれる香りです。
香りの王様とも呼ばれるジャスミンの花の精油。
1Lのオイルを抽出するのに必要な花は約1000kg。
ジャスミンの花の個数に換算すると、その数なんと約800万個!
ジャスミンの花を収穫できるのは約3カ月ほどで、夜の間に開花するため、朝日が昇る前に手摘みし、1時間以内に処理するため時間との勝負だそうです。
その香りは、気分が落ち込みがちな時など、気持ちを切り替えて明るい気分にさせてくれます。
香りの女王と呼ばれる薔薇の中でも最高級のダマスクローズの精油。
ダマスクローズの香りは開いた花よりもつぼみが良いと言われています。
その理由は、つぼみの時が1番香りを蓄えている状態で、花が開くと香りが外へ逃げるためです。
そのため朝の5時から8時頃までにひとつひとつ丁寧に手摘みで収穫することで、ダマスクローズ本来の香りを最大限に引き出します。
そのダマスクローズを水蒸気蒸留することによって得られるローズオットーは、5000㎏のバラの花びらから約1㎏の精油しか採ることができないため大変貴重で、精油のなかでもダントツで高価な精油です。
しかしその香りは心を癒し、幸福感をもたらしてくれます。
また女性ホルモンのバランスを整えてくれたり、美容にもおすすめの精油です。
いかがでしょう?
これなら高くても仕方ない…と感じますよね。
しかし、そんな貴重な精油だからこそ素晴らしい香りで、私たちを幸せな気持ちにしてくれます。
自分へのご褒美、または大切な方へのプレゼントなどとしていかがでしょうか??