臭いやフケ、かゆみなど、頭皮のトラブルを抱えている人は、珍しくありません。
汗をかくようになる夏にかけて悪化する人もいれば、乾燥しやすい冬場に悩む人も。
頭皮のトラブルは様々な要因が絡み合っていますが、一般的には不規則な食生活や睡眠不足などの生活習慣や、頭皮へ使用するヘアケア製品による刺激も原因のひとつと考えられます。
また頭皮に常在しているカビの一種「マラセチア属真菌」も原因のひとつであることが知られています。
このマラセチア菌は皮脂をエサに増殖します。
なので頭皮の皮脂が増えてしまうと、このマラセチア菌も増加し、常在菌のバランスが崩れてしまいます。
増えすぎたマラセチア菌が皮脂を分解し発生した遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与え、炎症を起こすことで起こるのが「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」です。
脂漏性皮膚炎は、頭皮や顔面など皮脂の分泌が多い身体の部位に赤い炎症やフケ、かさぶたなどができる皮膚炎です。
頭皮の炎症を放っておくと、脱毛につながる場合もあります。
脂漏性皮膚炎は様々な要因が重なりあうことで起こります。
日頃から正しい頭皮ケアをすることが大切です。
○正しい頭皮ケア
フケや臭いが気になったら、悪化してしまう前に頭皮ケアを始めましょう。
①洗髪方法
肌は乾燥すると皮脂を過剰分泌することがあります。
皮脂をさっぱりさせたいからといって洗浄力の強いシャンプーや洗顔料を使うと肌がさらに乾燥し、皮脂の過剰分泌の悪循環に陥ってしまいます。
洗浄力がマイルドなものを選びましょう。
またガシガシと爪を立てるなど、頭皮を傷つけるような洗い方は避け、指の腹で優しく洗いましょう。
洗い残しのないよう、しっかりとすすぎましょう。
洗髪後、濡れたままにしていると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
すぐにドライヤーで乾かすようにしましょう。
②枕カバーは清潔に
枕カバーを清潔に保つことも心がけましょう。
寝ている間はたくさん汗をかくため、週に1度は洗濯しましょう。
また、梅雨など洗濯物が乾きにくい時期には生乾きにならないように気をつけましょう。枕カバーの上にさらに1枚清潔なタオルを敷いて毎晩取り替えるなどの工夫もおすすめです。
③紫外線や大気の汚れや花粉などに注意
紫外線や大気の汚れも頭皮トラブルの原因の一つ。
帽子などで守ることも大事ですが、蒸れてしまわないよう通気性の良いものを使用し、帽子も清潔を保つようにしましょう。
④食生活や睡眠不足、ストレスなど
生活習慣を見直すことも大切です。
ストレスや睡眠不足は皮脂の過剰分泌の原因となります。
また食事も気を付けましょう。
特に、ビタミンB群を多く含む食べ物(豚肉・ほうれん草など)を採るように心がけ、脂っこいものや甘いものの摂りすぎには注意しましょう。
○臭いやフケが気になる頭皮ケアにおすすめのアロマ
抗真菌・抗菌作用、抗炎症作用に優れます。
抗菌作用や抗炎症作用、またリラックス効果も高い万能精油。
皮脂をスッキリさせてくれて白髪や抜け毛の予防にも。
ティートリー、ラベンダーがブレンドされたくるみ薬局オリジナルブレンドアロマ『潔〜ISAGI〜』もおすすめです!!
○おすすめの使い方
抗真菌、抗炎症作用のある精油を、好きな香りになるようにブレンドして、自分専用のオリジナルのケアに♪
・アロマスカルプローション
材料(30ml)
・精製水 24ml
・グリセリン 3ml
・無水エタノール 3ml
・精油 3滴
無水エタノールに精油をしっかり溶かし、グリセリン、精製水を加えてよく混ぜます。
スポイドやスプレーで頭皮に優しくなじませます。
ドライヤー前やスタイリング時などに使用するのがおすすめです。
衛生上、冷蔵庫で保管し2週間以内に使い切るようにしましょう。
※精油の希釈濃度は0.5% 以下など低濃度からの試すことをおすすめしています。
体質や体調などに応じて、慎重に希釈濃度を調整するようにし、パッチテストは必ず行いましょう。
肌に合わないと感じたらすぐに使用を中止してください。
セルフケアを十分行っても良くならない場合には、皮膚科など専門医を受診しましょう。
頭皮などの皮膚トラブルは、健康状態と密接に関係しています。
放置せず、自分の体に目を向けてしっかりケアしてあげましょう♪