多くの女性を悩ませる更年期の症状。
突然のほてり、発汗、めまいや動悸…
イライラや不眠などなど…
様々な不快な症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか?
今回は、更年期障害の不快な症状を和らげ、心身を落ち着けながら不調を乗り切るために、おすすめのアロマをご紹介します。
○更年期障害とは
女性はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンの影響を受けています。
その分泌量は年齢によって大きく変化し、女性の体や心に影響を及ぼします。
更年期とは、閉経をはさんだ約10年間(45~55歳頃)のことで、すべての女性に訪れます。
更年期を迎えると、多くの女性に特有の症状が現れます。
症状がひどく治療を要する場合を指して「更年期障害」と呼びます。
更年期障害は、エストロゲンという女性ホルモンが急激に減少することでホルモンバランスが乱れることが原因になるほか、家庭や職場といった環境からの様々なストレスや、本人の性格などによる影響が大きく作用することもあります。
このため、更年期障害の現れかたは人それぞれ異なります。
○更年期障害の症状
人によって様々な症状が現れる更年期障害。
分類すると以下のようなものがあげられます。
・精神神経系の症状
頭痛、めまい、不眠、不安感、イライラ感、うつなど
・血管運動神経系の症状
ホットフラッシュ(ほてり)、動悸、発汗、むくみなど
・皮膚・分泌系の症状
喉の渇き、ドライアイなど
・消化器系の症状
吐き気、下痢・便秘、胃もたれ・胸やけなど
・運動器官系の症状
肩こり、腰痛など
・泌尿器・生殖器系の症状
月経異常、尿失禁など
○更年期障害にもアロマテラピー
精油の中にはエストロゲン様作用を持つものや、ホルモンバランスを整えてくれるものもあり、更年期特有の様々な症状の緩和・軽減に期待できます。
☆イライラしちゃうタイプにおすすめ
イライラしたり不安感、不眠症状が出やすい方には
ラベンダー、グレープフルーツ、イランイラン、ネロリなど
神経系を落ち着かせててくれる精油がおすすめです。
緊張をほぐし、リラックスするようにしましょう。
☆フラフラしちゃうタイプにおすすめ
フラフラしたり、めまいや耳鳴りが出やすい方には
フランキンセンス、ゼラニウム、ベルガモットなど自律神経を整えてくれる精油がおすすめです。
☆ボーッとしちゃうタイプにおすすめ
ボーッとしたり、やる気が起こらない時には
レモン、ローズマリー、ペパーミントなど
シャキッとする香りの精油がおすすめです。
☆ホットフラッシュにおすすめ
更年期障害の症状の中でも特に気になる方が多いホットフラッシュ(ほてり)。
自律神経のパニックによって起こるホットフラッシュには、ペパーミント、レモン、サイプレス、ゼラニウム、ラベンダーなどがおすすめです。
ホットフラッシュかも?と思ったら、まずはゆっくりと深呼吸をし、リラックスするように心がけることが大切です。
深呼吸の際などにアロマを取り入れてみてください。
女性のホルモンバランスの乱れにおすすめのくるみオリジナルブレンド『 月~TSUKI~ 』や『華〜HANA〜』もおすすめです♪
○おすすめの使い方
アロマテラピーは、手軽ものを毎日の生活に取り入れてみましょう。
・芳香浴
ディフューザーやルームスプレーにより香りを楽しむ方法です。
ハンカチやティッシュペーパーに精油を数滴垂らすだけでもOK。
体調に合わせて、心地よいと感じる香りを選びましょう。
・沐浴法
浴槽に適温の湯をはり、重曹やバスソルト等に精油を加えて馴染ませたものをお湯に加え、よく混ぜてからつかります。
体を温め、心身をリラックスさせる入浴は、自律神経を整えるのに効果的です。
精油の目安 全身浴 : 1~5滴 半身浴 :1~3滴
手や足だけつける手浴・足浴もおすすめです♪(精油の目安は半身浴と同じ1~3滴)
※肌に刺激を感じた場合は直ちに流してください。
・トリートメント法
ホホバオイルなどのキャリアオイルに精油を濃度1%以下となるよう混ぜてトリートメントオイルを作ります。
それを両手のひらで温めて、腕や足、肩、腹部などに、手のひら全体を使って優しく塗布します。
ロールオン容器に入れておけば持ち運びしやすく、症状がでたときにすぐ使えて便利ですよ♪
もちろんアロマだけで症状が楽になれば一番よいですが、症状がつらい時には無理をせず婦人科など病院を受診しましょう。
血液検査で、女性ホルモンの状態を評価することができます。
アロマの力を上手に取り入れて、更年期を少しでも穏やかに過ごせるといいですね♪