リラックスやリフレッシュなどの目的で使われることが多いアロマですが、このコロナ禍でアロマを利用した嗅覚トレーニングが医療の現場でも注目を集めはじめました。
新型コロナウイルス感染後、嗅覚障害の症状が出る方が増えたことが要因の一つです。
今回は、アロマを使った嗅覚トレーニングをご紹介します。
嗅覚トレーニングは、正式には嗅覚刺激療法と言われ、アロマなどの香りがするものを1日2回 10秒嗅ぐという治療法です。(日本では保険適応外)
1つ目の香を10秒間嗅ぎ、1分間休憩してから2つ目の香りを10秒間嗅ぐ。
これを1日2回。
ポイントは「意識して香りを嗅ぐ」、「複数の香りを嗅ぎ分ける」こと。
この嗅覚トレーニングを3か月以上行うことで、新たに形成された嗅細胞の活性化や形成されるペースの促進、あるいは鼻と脳とのつながりの再構築といった効果が期待され、嗅覚の低下の予防や改善のきっかけにつながると言われています。
使われる香りはバラ、レモン、ユーカリ、クローブの4種類と言われますが、異なる香りの精油で代用可能と考えられます。
新型コロナウイルス感染後の嗅覚障害は、3〜6カ月程度の訓練で嗅覚が改善すると言われていますが、それが治療による効果なのか、自然に回復しただけなのかを判断するのは難しいことのようです。
しかし新型コロナウイルス感染から数カ月たっても嗅覚を取り戻せない多くの人々にとっては、数少ない治療法の一つです。
実は筆者自身も新型コロナウイルスに感染し嗅覚障害を体験しました。
全く匂いがしないというほどではなかったのですが、匂いを感じにくいというだけで、ごはんを作ったり食べたりするときに、大きな違和感と不安を感じることを実感しました。
その際、嗅覚トレーニングを思い出し、ラベンダーとティトリーの精油を毎日嗅いでみました。
毎日続けているうちに、少しずつ香りを感じるようになっていくのがわかり、回復しているという安心感も得ることができました。
嗅覚は加齢によっても衰えます。
また、認知症の前兆でもにおいを感じなくなるとも言われています。
アロマを利用した嗅覚トレーニングは、精油があれば簡単にできるので、ぜひ試していただきたいと思います。
私が嗅覚トレーニングに使用した精油はこちら
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