アロマで万博気分♪世界のアロマ①

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大阪・関西万博にちなんで“世界の国々とアロマの香りの関係”についてご紹介したいと思います!


今回はフランス、ブルガリア、マレーシア。


万博に行った方も、まだ行っていない方も、香りで世界を旅した気分になってみませんか??



○フランスとラベンダーの深い関係


南フランスのプロヴァンス地方は、世界的なラベンダーの名産地です!


6月〜7月になると、丘一面に広がるラベンダー畑が観光名所になるほど!

ラベンダーにはたくさんの品種がありますが、中でも「ラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)」は特に高品質で、プロヴァンス産がトップクラス!


くるみのアロマ、ラベンダー•フランスもこのプロヴァンス生まれの真正ラベンダー精油です!!


フローラルで柔らかく、ほんのりハーバルな香りです♪


アロマテラピーの歴史のはじまりもフランス!


「アロマテラピー」という言葉を作ったのはフランス人のルネ=モーリス・ガットフォセという化学者。


実験中にやけどを負い、とっさにラベンダー精油を塗ったことで傷の治りが早くなったという経験から、精油の治癒力に注目。


ここから「アロマテラピー(芳香療法)」という考えが広まり、医療現場でも研究されるようになったんです!


現代フランスでも医療・薬局とアロマが近い存在。


日本ではまだまだ珍しいですが、フランスでは医師や薬剤師が精油を処方することもあるんですよ。


ふわっと優しい南フランスのラベンダーの香りで、心と体にそっと寄り添うひとときを過ごしませんか?



○ブルガリア共和国とローズの関係


ブルガリアはアロマの“女王”とも言える「ダマスクローズ」の聖地!


特に有名なのが、「バラの谷(The Valley of Roses)」と呼ばれる地域(カザンラク周辺)。


ここでは毎年5月下旬~6月中旬がバラの最盛期 で、収穫とお祭りが開催されています!


バラの谷でのバラ摘みは、日本の茶摘みのように、季節を告げる風物詩であり、みんなの手で大切に行う伝統文化。


バラ摘みのお祭り「ローズフェスティバル」では伝統衣装を着た女性たちが歌や踊りとともにバラを摘む祭りが行われるそうです!


バラの収穫は、一番香りが濃くなる早朝4~6時ごろに手摘みで収穫します。


香りが抜けてしまわないよう、収穫したらすぐに蒸留所へ運ばれ、精油抽出の準備がされます。


ダマスクローズの香りは深く、優雅で甘く華やか。心を包みこむような芳香。


女性ホルモンに似た成分を含み、女性の心と体を支える成分が豊富なんです!


ダマスクローズを水蒸気蒸留で抽出した精油は「ローズオットー」と呼ばれます。


水蒸気蒸留で1滴の精油をとるのに、バラの花びらがなんと約50本分!


1kgの精油には 3~5トンもの花びらが必要になるため、とっても貴重&高価な精油です。


たった一滴でも気分はまるでブルガリアのバラの谷にいるような気分になれますよ♪



○マレーシアとベンゾインの関係


ベンゾインは木の樹脂から採れる精油。


ベンゾインの木(スマトラ安息香酸)は、東南アジアの熱帯雨林に自生し、特にマレーシアやインドネシアのスマトラ島などが主な産地です。


ベンゾインの木は、白くてとっても可愛らしいお花をつけるんですよ!


ベンゾインの樹脂はバニラに似た甘くてあたたかい香りが特徴で、昔から香料や医薬品、香水などに利用され、古くから場を清め、心を整える“神聖な香り”として使われてきました。


ベンゾイン樹脂は、ベンゾインの木の樹皮に傷をつけ、滲み出た樹脂が自然に固まるのを待って採取します。


樹脂が固まるまでには数週間から数ヶ月かかり、固まった樹脂は手作業で慎重に収穫、選別されるそうです。


ベンゾインの樹脂から抽出された精油にも、心を落ち着けたり、感情をなだめ、安心感を与える効果があります。


マレーシアなど東南アジアの森から届いた甘い香りを、おやすみ前やストレスの多かった日に取り入れてみてはいかがでしょうか?


これを読んだらフランス、ブルガリア、マレーシアに興味がでてきたのではありませんか??


万博に行った際にはこれらの国のパビリオンに行ってみてもいいかもしれませんね♪