アロマで万博気分♪世界のアロマ②

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大阪・関西万博にちなんで“世界の国々とアロマの香りの関係”についてご紹介したいと思います!


今回はイタリア、オーストラリア、日本


万博に行った方もまだ行っていない方も、香りで世界を旅した気分になってみませんか??



○イタリアとベルガモットの深い関係


「太陽の果実」と呼ばれるベルガモットは、イタリア・カラブリア州が原産。


柑橘類の一種で、外見はレモンとオレンジの中間のような果実。



精油は果皮を圧搾して抽出され、爽やかさとほのかな苦味、フローラル感があり、「柑橘の女王」とも呼ばれる美しい香り♪


主な産地は南イタリア!  特にカラブリア州(Calabria)が有名で、世界のベルガモット精油の9割以上がここで生産されているそう。


地中海性気候と特有の土壌が、ベルガモットの栽培に理想的!


歴史的には香水文化と関係が深く、ベルガモットは世界初の香水「オーデコロン(ケルンの水)」にも使われていたと言われています。


イタリア発祥の「コロン」系香水のトップノートに欠かせない香りとして、今でも大人気。


「天然の抗うつ薬」と言われるほど、不安や緊張を和らげる香りとしても有名です。


ベルガモットの香りを香らせれば、まるでイタリアの海辺の街を旅しているような気分になれるかも♪



○オーストラリアとティートリー&ユーカリの深い関係


ティートリーもユーカリもオーストラリア原産の、同じフトモモ科の植物で、どちらも古くから先住民族アボリジニが利用してきた癒し植物です。


1. ティートリー(TeaTree)


抗菌のチカラで世界中に広まった“万能精油”


原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州で先住民族アボリジニが古くから薬草として活用していた歴史あります。


ティートリーは清潔感のある香りが特徴。


抗菌・抗真菌・抗ウイルスが強いとされ、ニキビ、カビ、風邪、虫さされ対策におすすめです。


2.ユーカリ(Eucalyptus)


コアラが食べるイメージが強いユーカリ。


ユーカリはオーストラリアに約700種以上も分布しているそうです



特に「ユーカリ・グロブルス種」は、精油用としてよく使われる代表種


アボリジニの間では「癒しの木」として親しまれ、葉の蒸気を吸って風邪や熱を下げる民間療法もあるとか。


ユーカリは深呼吸したくなるすっきりした香りが特徴。


お部屋の空気浄化やリフレッシュにも最適!


この2つは、まさに“自然から届いたホームケアの味方”


オーストラリアの大地の恵みを感じる香りをお部屋に香らせてみてはいかがでしょうか。



○日本と薄荷の深い関係


薄荷(ハッカ)はミントの仲間です。


英語では “Japanese Mint”と呼ばれます。


中でも「和種ハッカ(わしゅはっか)」は、日本で古くから育てられてきた在来種で、l-メントール含有量が高く、香りがシャープで力強いのが特徴。


 北海道の冷涼な気候と水はけのよい土地が、ハッカ栽培にぴったりだったため、実はかつて日本はハッカ大国だったんです!


明治~昭和初期、日本(特に北海道・北見地方)は世界シェアの70~90%を占めていたほどの“ハッカ王国”で、ハッカ油は輸出用の香料や医薬品、ガムや歯磨き粉などの原料として大活躍でした。


現在ではかつてほどの生産はないものの、北海道の滝上町では今でも薄荷を栽培しており、その量は日本の農業生産の95%を占めています。


くるみのアロマの薄荷精油もこの滝上町の薄荷から作られています!


薄荷は日本が誇る「涼」のハーブですね。


夏のムシムシ暑さ対策や眠気覚ましに…スプレーなどにしてひと吹きするだけで、北海道の爽やかな風が通り抜けます♪


これを読んだらイタリア、オーストラリア、そして日本のアロマにも興味がでてきたのではありませんか??


万博に行った際にはこれらの国のパビリオンに行ってみてもいいかもしれませんね!